![料理は美味しいのにリピート客が増えない!その原因と解決策](https://gourmet-consul.com/wp-content/uploads/2023/12/飲食店経営.jpg)
飲食店経営は売上の安定が難しいものです。
毎月の収支計算で安心できることはありますか?
売上の安定のために新規客の獲得は重要ですが、リピート客の確保も同じくらい大切です。
しかし、現在の飲食店の取り巻く状況は激しく、店の数が多いため、お客さんにとっては選びたい放題となっています。
その結果、力のない飲食店はリピート客を獲得するのが難しくなっているのです。
飲食店の経営者であれば分かると思いますが、新規客の獲得と同時に、リピート客の大切さを理解されていることでしょう。
ただし、リピート客の数を増やしたいからと思い、料理のレベルを上げても満足のいく結果にはなりません。
理由は、『料理のレベルをあげれば集客できる』と盲目的に思うように、メディアに操作されてます。
「我こそは!コレが旨い!」と、私たちに競わせることで、控えめに言っても得をするのはマスコミやグルメサイトです。
それに、日本全体を見渡して、美味しい料理だけでお客さんのりピート率を上げるのは難しいです。
他店との差別化をしなければ、リピート客の獲得は難しいでしょう。
この記事では、美味しい料理のリピート率向上の難しさと、リピート客を獲得するための方法を解説しています。
飲食店経営者の方には、ぜひ参考にしていただき、店の魅力をより高めていただければと思います。
飲食店経営を支えるリピーターの存在
飲食店経営における重要なカギはリピーターの数です。
しかし、多くの飲食店はライバルが多く、リピーター獲得が難しいです。
それでも、リピーターがいる店といない店では、売上の安定感が全く違います。
売上の基盤になる
売上の基盤となるのは、定期的に店に足を運んでくれるリピーターの数です。
クライアントから新規客とリピーターのバランスについて質問が多いですが、業態や場所、価格などが複雑で一概にコレとは言えません。
リピーターを増やす割合を目安にするのは良い考えです。
例えば、新規顧客とリピーターの比率を7対3くらいにすることを考えると良いでしょう。
もし月の売上の3割がリピーターからなら、残りの7割を新規獲得に割り当てれば目標の売上をクリアできます。
ただし、3割の売上を獲得するのは案外難しいです。
なぜなら、ライバルも同じようにリピーターを獲得しようとしているからです。
後述しますが、簡単な解決策はありますが、リピーターの数が多いほど売上が安定することを理解しておくことが大切です。
集客のコストが違う
新規客とリピーターを獲得するための集客コストには、大きな違いがあります。
新規客の獲得には、広告費用を捻出して、店や会社の知名度を高め、実際の来店に結びつける必要があります。
例えば、
食べログなどのグルメサイトに5万円のプランを利用して、新規客を獲得することは一般的ですよね?
実際、このようなグルメサイトには、9割以上が新規客獲得のために登録しています。
一方で、リピーターを獲得するためには、別のアプローチが必要なのです。
リピーターを呼び込むためには、再来店につながる施策や手法を用いることが重要です。
ただし、新規客がいなければリピーターも育ちません。
そのため、広告戦略を立てる際には、新規客とリピーターのバランスを考慮しながら調整しましょう。
リピーターの力を最大限に活かす方法
飲食店の経営者の方なら気づきかと思いますが、リピーターが新たなお客さんを連れてくることがあります。
このサイクルを上手に活用することで、リピーターがあなたのお店の集客を手助けしてくれます。
簡単なことではありませんが、リピーターが新たなお客さんを連れてくるような仕組みを整えることで、自然な形でお客さんの数を増やすことができます。
リピーターの紹介で来店したお客様は、リアルな口コミもしてくれます。
リピーターが新たなリピーターを増える仕組みができれば、店は安定した繁盛店に成長するでしょう。
赤字が続く飲食店(会社)は 想像以上に多いです。 なぜ、赤字なのに経営を続けられるのでしょう。 それは、この業界特有の慣習に関係があります。 飲食店は売上に計上されるのと お客さんから代金をもらうのと 仕入れたモノの支払いをするのと どれもタイムラグがあります。 このタイムラグが分からなくて 赤字を見逃してしまう方が多いようですね。
飲食店にリピートしない5つのワケ
飲食店の売上を安定させるには、リピーターの存在が欠かせませんが、なかなかリピーターを定着させるのは難しいものです。
その理由は大きく5つあります。順番にご説明します。
他の店も行きたいから
リピーターがなかなか定着しない最大の理由は、ライバル店の存在です。
特に、WEBを活用した新規客獲得の場合、お客さんはライバル店との比較を当たり前のように行います。
この傾向は、あなたの店だけでなく、業界全体に共通する問題です。
お客さんがグルメサイトなどに慣れ親しんでいるほど、リピーターになりづらい傾向があります。
この問題の解決策については後述しますが、まずはリピーターの獲得が難しい状況であることを理解しておいてください。
次回、店にいくキッカケがない
もし一度来店したお客さんから
『店に来たいんだけどね・・・』
こんな話を聞いた場合、店側の努力次第でリピーターになります。
なぜなら、次回来店するキッカケがない、と感じるお客さんにとって、その障壁を解消することができれば、リピーターになる可能性が高まるからです。
接客態度の影響:考えられる2つのシナリオ
「料理は美味しいけれど、接客が悪いからもう行かない!」といったお客さんの声がありますね。
このような場合、考えられるシナリオは2つあります。
1)お客さんの不快な言動がカスタマーハラスメントに近い可能性がある。
2)店側に接客態度の問題がある。
この話は深くなるので、簡単に触れておきます。
多くの場合、問題が起きるお客さんの属性です。
言い方は悪いですが、お客さんの支払える金額が異なると、その属性も変わります。
例えば、2000円程度の客層では、カスタマーハラスメントに近い態度をとる人が多く、接客態度を極端に改善する必要はありません。
その場合は、機械化するなどの対応がいいでしょう。
ただし、支払い額が高額(例えば10000円)ならば、両方のシナリオが考えられますので、慎重に検証してください。
もし店側に問題があると分かれば、それに対処するための対策をしましょう。
コスパが悪いと思うから
コスパが悪いと思う客は相手にしないほうがいいです。
※あえて客と書きました。
なぜなら、商品やサービスの良し悪しよりも、価格でしか判断していないからです。
飲食店が繁盛するためにはコスパが重要だと言われますが、適切なマーケティングを行えばコスパの問題は解消されることがあります。
個人的には、自分たちが提供する価値を感じてくれるお客さんを選ぶ方が、コスパにこだわりすぎるお客さんよりも良いでしょう。
店まで遠い
「店まで遠い」という理由でリピートしないお客さんは、お迎えに行くなどの対策が考えられます。
しかし、都心部の店が「遠い」と感じられる場合、それは距離の問題ではなく、お客さんが満足していない可能性があります。
その方にとって当店は気に入らなかったと思い諦めましょう。
別のお客さんにリピーターになって貰ったほうが早いので、新規集客を頑張り、リピーターになって貰えるような仕組みをつくりましょう。
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飲食店のリピートを増やす方法
今の飲食店はリピーターが増えづらい理由は理解できたでしょう。
誤解しないでほしのですが、あくまでもリピーターになりづらいだけであり、ならないではありません。
では、今スグに取り組めるリピーターを増やす方法を説明します。
満足度の理解
リピーターを増やすために最も重要なのは、お客さんの満足度です。
当たり前のことですが、来店したときに満足のいく体験をしなければ、もう一度店で食べたいとはなりません。
どの店もお客さんの満足度をあげて、リピートしてもらおうとしてますが、どこに一番注力すればいいのか?が分かりません。
満足度は、店を利用する前の期待値と利用後の実際の体験から評価されます。
こうした経験はありませんか?
前情報では料理の評判も低く、接客も期待ができなそうな店に行くと……。
予想以上の料理の味に驚き、当たり障りのないサービスが逆に良かった。
なぜこう感じたのでしょうか?
来店前の期待値が低い状態で来店したからです。
期待値に対する実際の体験が優れていれば、満足度は高まります。
期待していない<実感値を上回る
期待値が高い状態で来店して、実際の体験が期待以下だと、リピーターにはつながりません。
要するに、お客様への実際の体験を下げることも、来店前の期待値を過度に高めることも成功にはつながりません。
満足度を向上させるためには、2つの重要なポイントがあります。
サービスやメニューの質を一定に保つ
店に来店した時の実感値を下げないようにします。
具体的には料理のメニュー、シチュエーションに準じたサービス、内装です。
内装は変えられないと思うので、シチュエーションに注目しましょう。
シチュエーションとは、お客さんが何をするために店を利用しているのか?です。
お客さんは料理や酒を飲みに来ているだけではありません。
友人と話す、デート、会社の打ち上げ…。
様々な理由があって店を使ってます。
実感値を下げないようにするには、シチュエーションを理解し、それに応える必要があります。
お客さんに直接聞いたり、口コミを参考にしたり改善点を探り続けて質を高めていきましょう。
飲食店経営は「思ったよりも上手くいかない」と、感じる経営者は多いでしょう。 実際にやってみると、飲食店の経営はやることが多く、メニュー開発やメニューの見直し、集客力アップの戦略管理も複雑で難しいです。 これらを一つずつ完璧にこなそうとすると、大変な労力がかかり成功から遠ざかります。 しかし、この記事を読むことで、メニュー開発と見直しの具体的な方法を学び、効率的に集客力をアップさせることができます。
価格設定を適正にする
商品の価格設定も期待度に影響を与えます。
商品(料理やドリンク)には価格以上の価値があるかどうかを見直しましょう。
ただし、価格を上げても期待値を過度に上げすぎると逆効果です。
価格は下げ過ぎないようにし、むしろ現状の価格からの引き上げを検討しましょう。
価格が上がれば期待値も高まりますが、その価格に見合うお客さんが来店するので、リピーターになる可能性があります。
くれぐれも、ライバルに勝とうとする余り、価格を下げることは避けましょう。
SNS、メルマガなどデジタルツールを使う
飲食店にリピーターを増やす方法として、デジタルツールを使うのがオススメです。
SNSを使えばリピーターとコミュニケーションを取ることができ、メルマガを発行すれば「また来店しなければ」と思ってもらえます。
現在、デジタルを使った集客は一般的なので、リピーター獲得にも同じ手法を取り入れることが重要です。
実際に、この記事の内容は、経営状況を変えるための具体的な手段を公開してますが、実際に行動に移す人は少ないです。
つまり、
リピーター獲得には自分から動かないと、ライバルに差をつけることはできないということです。
経営を変えたいのであれば行動が必要です。
SNSやメルマガを活用し、リピート客を増やす努力をする店だけが成功します。
やるかやらないかは自由ですが、やる前提で記事を読まないと、今の経営状況は一ミリも変わりません。
メルマガについて詳しく知りたい方は、メッセージを送ってください。
飲食店の料理はレベルはどこも高い
飲食店は料理を美味しくするために、目まぐるしい努力をしてます。
それは素晴らしいことですし、立派だと思います。
残念なことに料理のレベルを上げても、お客さんには変化が分からないことがあります。
自分たちでは格段に進化したと思っても、なぜお客さんが気づかないのでしょうか?
じつは、全ての店舗が高いレベルの料理を提供しているため、違いが分からなくなっています。
例えば。
焼肉屋でアメリカ産の肉から国産に切り替えたとします。
この変化に気づくお客さんはいるでしょうか?
国産とアメリカ産の肉の違いは、一般のお客さんには分かりにくいものです。
国産に切り替えたとしても、お客さんにとって分かりづらいだけでメリットを感じられません。
利益率でみるとアメリカ産を使ったほうが多く残ります。
そんな状況のなか、果たして切り替える必要があるのでしょうか?
少し極端な事例で解説しましたが、料理のレベルを上げたいと思うなら、誰にでも分かる方法で行う必要があるのです。
まとめ
この記事で、料理は美味しいのになぜリピートしないのか?について考察しました。
どこの店でも料理のレベルが高く、それだけではリピート客を獲得するには厳しい状況です。
そのため、他店との差別化を図るためには複合的なアプローチが必要で、SNSやメルマガなどのデジタルツールがいいでしょう。
ただし、SNSは広く一般に情報が公開されるため、リピーター獲得には注意が必要です。
それに対して、メルマガは限られた読者に直接情報を発信できるので、リピーターを育てる上で非常に有効です。
メルマガ内で通常のお客さんが知り得ないようなお得情報やセールスを行うと、簡単に売上にすることができます。
メルマガ単発では効果が薄いので、公式HP、SNS、などWEBマーケティングを包括的に行うのが成果を出す最大のコツです。
頑張ってください。
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