多くの飲食店経営者は、売上の増加に注目しがちです。
しかし。
売上を追いかけすぎると足元が揺らぎ、経営が不安定になることが多々あります。
特に中小企業や個人経営の飲食店においては、売上よりも利益に焦点を当てることが重要です。
大企業では売上が重視されるかもしれませんが、中小企業では利益が事業の安定と成長を左右するのです。
今日の話は中小規模の飲食店経営をする上でかなり参考になります。
最後まで読むことで、経営に対して意識が変わるでしょう。
このページでは
飲食店経営者必見!経費削減で利益最大化
という話をします。
どの業種業態にもいえることなので、何度も読み返してみてください。
売上至上主義から利益重視へ
売上が必要な理由は経費を支払うためです。
しかし、売上ばかり追いかけても利益が出なければ意味がありません。
例えば、売上が2億円で利益が500万円のA社と、売上が3000万円で利益が500万円のB社を比較すると、B社の方が売上に対して利益を多く残しているため優秀です。
このように、売上を上げることに固執するのではなく、
経費を適切に管理し、利益を最大化することが重要です。
成功するための経費削減ステップ
経費削減は、飲食店経営において利益を確保するための有効な手段です。
以下のステップに従って、効果的に経費を削減しましょう。
経費の全項目を書き出す
経費削減の第一歩は、すべての経費をリストアップします。
固定費、変動費の区別なく詳細に記載しましょう。
固定費と変動費に分類する
書き出した経費を2つに分けます。
・固定費(家賃、人件費など)
・変動費(材料費、広告費など)
こうして分けた方が、
削減の優先順位が明確になります。
変動費を優先的に削減する
経費削減の効果を最大化するためには、変動費から手を付けます。
材料費や電気代、水道代など、使用量に応じて変動する費用を削減します。
固定費の削減にも着手する
変動費の削減が進んだら、次に固定費の削減を検討します。
例えば、
契約条件の見直しや、業務効率化による人件費の削減などが考えられます。
ただし。
飲食店は人手を大きく削ってしまうと売上が上がらなくなります。
あなたの業態や客単価など総合的に判断して行いましょう。
広告費の削減に注意
特に注意が必要なのが広告費です。
広告費は売上を維持するための重要な投資であり、安易に削減すると売上が下がるリスクがあります。
広告費を削減する際は、効果測定を行い、効果の薄い広告から優先的に削減するようにします。
もし、それを行わずに反応のある広告を削減してしまうと、売上が減少してしまう可能性があるため、慎重に判断することが重要です。
広告費に対する売上効果は常日頃からチェックしておき、自店舗と相性の良い広告は長く運用して、売上の安定を図ったほうが良いです。
人気を維持しながら利益を追求
経費を削減する際には、提供する商品やサービスの質を落とさないように注意が必要です。
ステルス値上げ(品質や量を減らして値段を据え置く)は、一時的な利益増加につながるかもしれませんが、お客さんの信頼を損なうリスクがあります。
原材料費の高騰に対しては、適切な値上げを行いお客さんに理解してもらう努力が必要です。
人気を維持しながら利益を追求できると、経営が安定していくのでやってみてください。
具体的な経費削減方法
経費削減の具体的な方法として、以下の点に注意してください。
エネルギーコストの削減
エネルギーコストの削減には、省エネ機器の導入や使用時間の見直しが有効です。
営業時間外はできるだけエネルギーコストが上がらないように消す、使わないなどスタッフと協力して行ってください。
また、電力会社との契約を見直すことで、コストを抑えることができる場合もあります。
材料費の見直し
材料費は、仕入先の見直しや、まとめ買いによる割引の利用などで削減できます。
また、季節ごとの安価な食材を活用することで、コストを抑えることができます。
飲食店にとって材料費は大きな割合の経費を使うので、工夫とアイデアで乗り切りましょう。
人件費の管理
人件費は、シフトの見直しや業務の効率化で削減可能です。
例えば、アルバイトやパートさんはピークタイムに合わせたシフト編成や、スタッフの多能工化を進めることで、効果的な人件費管理が可能です。
一般的に社員を一人雇うごとに、売上が100万必要といわれます。
3人社員を雇うならば、300万以上の売上が必要なので、その辺りを考慮して人材採用をしてください。
設備のメンテナンス
設備のメンテナンスを定期的に行うことで、故障による無駄な出費を防ぐことができます。
また、経費に余力があるならば、長期的には新しい設備に投資することも、エネルギー効率の向上や作業効率の向上につながります。
経費削減の成功事例
ある中小規模の飲食店では、以下の方法を取り入れることで経費削減に成功しました。
電気代の削減
照明をLEDに変更し、使用時間を短縮することで、年間の電気代を大幅に削減しました。
営業時間外はエアコンの電気を消す、店内の電気も最小限にとどめるも同時に行い、同規模の飲食店の電気代よりも15%の削減に成功しています。
仕入れの見直し
地元の農家と直接契約し、季節ごとの安価な食材を仕入れることで、材料費を抑えました。
今の業者さんと価格交渉をしたのですが、無理なようなので新しい仕入れ業者に変えて仕入れ費用の圧縮に成功してます。
業務の効率化
キッチン内の動線を改善し、半調理品を使用することで調理時間を短縮することができ、人件費を削減しました。
また、新メニューのリリース毎にスタッフのトレーニングを強化し、効率的に業務を進められるようにしました。
経費削減の効果
中小規模の飲食店の経費削減の効果は、即座に利益に反映されます。
売上を増やすよりも、経費を削減する方が利益増加に直結しやすいため、経費削減の重要性は高いので、ぜひやってください。
例えば、経費を10%削減することで、利益率が大幅に向上し、経営の安定性が増します。
まとめ
多くの飲食店は、必要以上に経費をかけて売上を伸ばそうとしますが、中小規模の飲食店であれば『売上よりも利益』を重視した方が良いです。
利益があれば、その資金を再投資やスタッフの待遇改善、新商品の開発など、さまざまな用途に活用できます。
もちろん、社長であるあなたの給料も思いのままです。
成功している企業はすべて、利益を大事にしています。
あなたの飲食店も、売上至上主義から利益重視へシフトすることで、より大きな成功を手に入れましょう。
経費削減は、単にコストを抑えるだけでなく、経営全体を見直し、効率化を図るための大切なステップです。
長期的な視野で取り組むことで、安定した経営基盤を築くことができます。
利益を最大化し、持続的な成長を目指すために、今すぐ経費削減に取り組んでみてください。
あなたの飲食店が、より一層繁盛することを願っています。
どんなビジネスでも投資がつきまといます。 飲食業も同じです。 残念なことに飲食業を個人でやっていたり 数店舗を経営している会社は投資に対して 後ろ向きな方が多いです。 店舗を構えるために すでに大きな投資をしているので …