飲食店向けの求人サイトでは、求める人材は集まらないワケ

飲食店の人手不足は深刻です。

私も飲食店を12年経営をしていたので、気持ちは痛いほど分かります。

 

人手不足を解消をしようと、求人サイトをつかいますが、採用ができても、多くは数ヶ月、長くても数年で辞めてしまいます。

ひどいと数日で逃げる人もいる始末です。

 

求人広告に年間で数百万の資金を突っ込み、『頑張って働いてくれるかな』と期待しますが、応えられる人材は限りなく少ないです。

どうして、良い人材が集まらないのでしょうか?

 

結論をいうと。

求人サイトに頼っている限り、このループは永遠に続きます。

求人サイトは勝手なことをいいます。

 

求人サイトの担当者がいうセリフ

給料が安い
休みが少ない
過酷労働(労働環境が厳しい)
有給がない
社会保険にはいってない
週休2日が当たり前

・・・・など。

本当にそうでしょうか?

 

店や会社のビジョンに向かって頑張る人材は、求人サイトが掲げることをクリアすれば解決するのでしょうか。

一理はあると思いますが、答えはNOです。

どうしたら、あなたの会社や店で働く人材が集まるのでしょうか?

 

この記事では
飲食店向けの求人サイトでは求める人材は集まらないワケ
について解説していきます。

 

私は飲食業界に30年携わってきて、自分で12年間に渡り経営してきたからこそ言える。

真実の話をしながら『これから人材はどうすべきか?』を解説します。

 

人材で悩んでいる中小規模の飲食店の経営者の方は、この記事を読んで一緒に解決策を見出していきましょう!

飲食店の人材採用の過酷な現実

飲食店の人材採用に関して現実的な話をします。

すでに知っていると思いますが、現状を認識する上で極めて重要です。

なぜ、飲食店に人材が来ないのでしょうか?

世間のイメージが悪いからです。

 

興味深いことに、若い世代からは『働きたくない職業のトップ3』に入りました。

ただでさえ、人口減が大きく取り上げている日本。

若者の人口が少ないのに、若者を集めようと会社や店が争奪戦を繰り広げているから、余計に集まってこないのです。

 

冷静に考えてほしいのですが。

少ないパイ(若者)を取り合ったところで、飲食以外の待遇のよい業態に取られてしまうと思いませんか?

それでも、飲食店には若者の労働力が必要かもしれません。

 

気持ちは分かりますが、

仕事につかない、ヤル気や覇気もない、なにか言うと社畜くらいに言われる。

世間でいう所の『働いて貰うのに一苦労する若者』を、どの店も躍起になって採用しようとします。

 

冷たい言い方をすると。

ヤル気や働く気がない若者をムリして雇った所で、すぐに辞めてしまい再び探す羽目になります。

飲食店に人材が集まらないワケ

飲食店は店の数が多いが人手が足りていません。

そんな状況を知って、自分だけ売上を伸ばそうと、虎視眈々と狙っている求人サイトは私たちを煽ってきます。

求人サイトの煽り文句

給料が低い
休みが少ない
福利厚生がないと厳しい
労働時間が長い
接し方が悪い

気づいていると思いますが、人材が集まらないのを会社や店の“せい”にしてます。

 

人材がほしいなら、こういうプランがあります的に、サイトで人材が集まらないことを棚上げして、高額な商品を売りつけてきます。

私も店を経営していた頃は、まんまと求人サイトに騙され、待遇を大幅に改善したことがありました。

 

彼らの言う通りにした結果。

どうしようもない『ゼニゲバともいえるような人材』ばかり集まり、店の経営が負のスパイラルになり、経費ばかりが膨れ上がりました。

昭和と令和の時代は明らかに違います。

政府が掲げているように賃金改正、労働時間の短縮、残業代を出しなさい。

至極当たり前とは思いますが、飲食店などの店舗系、食材を作っている生産者にそれを当てはめると、たちまち倒産してしまいます。

一般的には社員の待遇を改善することで、会社の業績は上がっていきます。

 

しかし、私たちのビジネスは人材を抱えたり、待遇を改善することで自らの首を締めてしまうことになりかねないのです。

きっと、このブログを読んでいるということは、人材募集に関して、なんらかの不満があるからでしょう。

次章で解説しますが、私たちは昭和の古い慣習を捨てて、新しい慣習を作る時期に来ています。

 

これを専門用語でパラダイムシフトと呼びます。

パラダイムシフトすることで、新しい考えが生まれ、それに基づき行動をします。

その結果、今までと異なる結果にすることができます。

飲食店、食に携わる方、令和の時代こそ変わるチャンスだと思います。

飲食店が人材に対する新しい考え方

飲食店は人材に対し、古い慣習を捨て去り、これからの時代にも通用する、新しい考え方を身につける必要があります。

「え!そんな革新的なことあるの?」

ありますよ。

ただ、あなたの考え方を、根本的に改めなければなりません。

 

いくつかあるのですが、スグに実践できる内容に絞って伝えます。

雇う年齢を上げる

飲食店は若者の仕事と思いこんでますが、実際は違います。

求める人材の雇う年齢を上げれば、頑張って仕事をしてくれる方は沢山います。

若者との違いは、社会経験があることで、彼らの長所は生活をするために仕事をしてることです。

なので、少しくらい大変でも簡単には辞めません。

 

待遇も若者よりは多くを求めないので、末永く会社や店のために頑張ってくれる方が多いです。

中には磨けば光る原石的な人材もいるので、会社の要職を任せられます。

 

短所をあげると、仕事のやり方が固定されていることです。

自分なりのやり方があるので、それを否定してしまうとトラブルに発展しかねません。

そこは教育する必要があります。

少数精鋭で回すオペレーション

すでに実践してると思いますが、念のため軽く触れておきます。

今までの飲食店は、「お客様は神様」的に何でも言うことを聞いてました。

 

その結果、どうなりましたか?

カスハラが増え、奴隷のような過酷労働を嫌がる人材が増え、商品も安く提供しないとお客さんが来なくなりました。

お客さんのためを思って、頑張ってきたのに不幸にも誰もヤリたくない仕事ワーストにランクインしてます。

 

悲しいことに、そうしたのはお客さんではなく飲食店自身なのです。

少数精鋭で回すオペレーションを組む前に、お客さんに対する考え方を変えないと崩れていきます。

この話を読んで、ギクッとした経営者の方はいるでしょう。

 

少数精鋭やオペレーションは、あくまでも経費削減の手段です。

しかし、『お客様は神様』のような考えが抜けないので、経費削減してるはずなのに増えています。

 

何故か分かるでしょうか?

「お客さんを過剰に持ち上げてる」ことが問題なのです。

どうすればいいのか?というと。

一言で説明するのは難しいですが、今の客単価を上げることでしょう。

 

中小規模の飲食店がワザワザ、低価格で商品を提供してもメリットはありません。

価格をあげて少数精鋭で回すオペレーションを組むことで、人材の定着率もかわるでしょう。

無駄な作業を減らす

飲食店の仕事は多岐に渡ります。

しかし、他の業種を見渡せば分かりますが、仕事量が細かく人を酷使してる業種は少ないです。

 

似ている事例で解説すると。

大都市にあるコンビニも忙しく、仕事が多すぎるので日本人は誰もやりたがりません。

 

郵便物、商品の会計、店に商品の陳列、コーヒーマシーンなどマシーンの整備、店版用の揚げ物、公共料金の会計、配達物を受取、出荷・・・・など

挙げたらキリがないくらいの仕事量です。

 

飲食店も同じか、それ以上の作業量があります。

働いているスタッフからすると、他の仕事と比べて。

「こんなに仕事があるのにコレだけなのかよ」

待遇に不満がでて、次に作業に対し不満が出てきます。

 

仕事量が多いのにヤりたい人材がいるでしょうか?

令和になり職業や働き方が多様化してる今。あえて飲食業を選ぶメリットがないのです。

 

もし、人材の定着を目指すならば、無駄な仕事と思われることを、バシバシ辞めていくことでしょう。

結果、作業効率があがります。

 

スタッフには最低限の仕事だけにすることがポイントです。

今はネット環境が旺盛な時代です。

余剰資金を早く作り、外注化してもいいでしょう。

副業を認めてしまう

忙しい割に給料の低い飲食店は、スタッフの定着率が低いです。

 

それならば、副業を認めてスタッフができるように仕向けたらどうでしょうか?

いまは、どの企業でも副業をある程度は認めています。

副業を隔てて新たなスキル獲得するもよし、副業で飲食を手伝うのもあり。

そんな柔軟性が必要なのです。

 

冷たい言い方をすれば、給料はそこそこ、休みは多くする代わりに、副業を認めれば他の仕事のキツさも分かるのでオススメです。

副業の話がでたので少し解説しますが、飲食店スタッフが副業しても、月に数万円が限界です。

理由の一つに知識労働が苦手で、カラダを動かす仕事は時間の制限があり多くは稼げないからです。

 

大きな声では言えませんが、店や会社の対して忠誠度が高く、生産性向上を期待できるスタッフは給料の見直しをするといいです。

ヤル気もでますし、将来的に御社の中核と担う人材になるでしょう。

飲食店にオススメの求人はホームページ

求人サイト使い募集をしていると、永遠に搾取されることは理解できたと思います。

では、飲食店の求人はどうすればいいのか?

 

じつは世界的にみて、日本だけが求人サイトに頼って募集しています。

例えば、スターバックスカフェは大々的には募集せず、会社のHPで募集してます。

できれば、中小規模の飲食店ほど公式HPで募集をしたほうが、集まったスタッフは長続きするし、仕事も頑張ってくれます。

 

「そんなスタバみたいに上手くいくわけないよ!」

という声が聞こえそうなので、先に答えておきます。

求人に応募する動機を考えれば、公式HPで募集を掛けたほうが効率がいいです。

 

理由は、あなたの店の商品を体験してから応募をするので、すでに店や会社のファンになっているからです。

店や会社のファンを増やしていけば、人材が定着する好循環が生まれます。

求人サイトを見ている層が悪いとはいいませんが、選ぶ動機が公式HPをみてる方とは全く違います。

 

飲食店は人気商売です。

お客さんというファンがスタッフとして働く。

これが未来の人材獲得の極意です。

そのためには公式HPの情報充実度は必須ですし、夢のある職場というイメージを打ち出していかなければなりません。

人材獲得に苦労してるなら、参考にしてください。

まとめ

飲食店向けの求人サイトでは、求める人材は集まらないという話をしました。

理由は仕事に対して意欲のない方が多く、仕事を隔てて自分がどれだけ貢献できるか?よりも、利己的な方が多いからです。

 

利己的が悪いとはいいませんが、少なくても雇われる心構えがあれば、何かしら貢献をしたい意欲があるハズです。

変な情報を出している、ユーチューバーやブロガ―などのいうことを鵜呑みにして、利己が先行した考えが増えています。

 

若者は影響を受けやすいので、余計に職場に定着しません。

そんな状況を冷静にみれば、求人サイトから応募が来ないからといって、求人サイト担当者の話を鵜呑みにしないほうがいいでしょう。

 

彼らにとって

採用→求人→採用→求人

を繰り返す方が都合がいいからです。

 

利害がユーチューバーやブロガーと一致してます。これらの情報を遮断することはできないので、公式HPで情報を出し続けていくことが必要なのです。

最後に大事なことをいいますが、人材に頼らない経営を考えることです。

『人がいないから店が回らない』

こう思われると、スタッフの態度が横柄になり、本業がおろそかになります。

 

店舗数を増やし続けている会社こそ、上記のパターンになってます。

売上を追うよりも利益を追求した方が、人材の定着率もあがります。店舗を増やすのは、その後でいいのではないでしょうか。

できるだけ良い人材は待遇を変えるなどして、優遇しておきましょう。

あなたの頑張りを応援しています。