地域食材の良さをウリにしても、地方創生にならない訳

地域で取れる食材をウリとして
全国発送して成功している方を
チラホラ見かけます。

その成功をみて、
「自分たちにもできるのではないか?」
と思い、取り組んでいる方々は多いです。

しかし。

取り組んでみたものの
想像以上に難しく断念する方もいます。

食で地方創生を考えるなら
地域食材の良さをアピールできれば
大きなアドバンテージになります。

できれば、
『地元でしかとれない』
食材の良さを知ってもらい。

全国のグルメの方に食べていただきたい
と思うことでしょう。

他の記事でも書いたのですが
食で地方創生を掲げても
実際は厳しいと思うようです。

いま壁に当たってるならば
なぜ難しいのか、を知っておくべきです。

事前に知ることで回避もできるし
広げることもできます。

このページでは
地域食材の良さをウリにしても
地方創生にならない訳
について解説します。

地域食材で地方創生を視野にいれるなら定義を明確に


日本各地では個性あふれる地域食材が
たくさんあります。

残念ながら定義が曖昧のため
その食材は地域食材なのか証明できません。

とても残念です。

では、どうすればいいのかというと。

地方創生の中に、その地域で取れる
食材を入れてしまえば良いです。

簡単にはいかないと思います。

それでも、周りを説得して
地域食材として
明確に定義してもらう必要があります。

一つ、勘違いしやすいので
事前に伝えておきます。

地域の定義です。

地域といっても
どこからどこまでなのか・・・
どのエリアのことなのか・・・
かなり曖昧です。

こればかりは
ブログで例を上げる訳にいきません。

地域食材を生産する方で話し合い
決めて頂く必要があります。

こうして決めたモノに対して
他のエリアよりも厳しい基準を設けることで
一定のクオリティーを維持することができます。

ちなみに。

日本ほど食材に関して
『規制がゆるい国』はありません。

そのいい例がマグロです。

マグロを生業としている方が見ていると
批判していることになるので
余り大きな声でいえませんが。

マグロ問題は地域が曖昧であったこと。

取り締まる機関が機能していないこと。
が原因です。

地域食材をウリに地方創生を考えるなら
その辺りはキチンと整備しましょう。

もし、違反が発覚すると・・・

全国のファンの方が悲しむだけではなく
地域の信用も失墜します。

地域食材を扱うことのメリット・デメリット


地域食材を地方創生の柱にする場合の
メリット・デメリットを挙げていきます。

一番のメリットは地域食材を通して
地方創生の足がかりになることです。

他にも地域食材を扱うメリットはあります。

地域食材を使う人が増えて
他の食材にも注目が集まることです。

ちなみに。

食材→他のもの(例えば:磁器)
などには派生しません。

皆さんがやってしまう失敗です。

あくまでも食材でブレイクしたら
他の食材にもスポットライトが当たる
程度です。

これは知っておいたほうがよいですね。

デメリットは前章でも挙げましたが
産地偽装品質問題です。

事前にメリット・デメリットが分かっていれば
仕掛けを考えることもできます。

とくにデメリットで挙げた項目は
必ずクリアしておいた方が
後々のトラブル回避にもなります。

世の中の流れとして
良いものや良いことは広がっていく
スピードが遅いです。

しかし。

噂話、スキャンダル、悪いニュースは
瞬く間に広まります。

焦らないで確実に
地域食材を広めていってください。

地域食材の良さの情報を多面で伝える


地域食材がいくら良くても
情報発信が下手では広まっていきません。

情報発信は多面展開で広げていきましょう。

多面展開というのは
WEB、SNS、店舗、TV、チラシなどの
媒体に展開していくことを指してます。

これは本当に良く聞かれるんですが

「すべての情報は難しいから
簡単な方法を教えてほしい。」
と頼まれます。

こればかりはケースバイケースなので
一言ではいえません。

例えば。

地域食材として牡蠣をウリにしたいと
考えているとしたら、

どんな時に
どんな場所で
どんなシチュエーションで
どうやって食べて欲しいか

を、決めてそれに沿って
情報を発信していかなければなりません。

上記の例を埋めるとしたら
※参考程度に留めてください。

・どんな時に
 夜の晩酌のお供に

・どんな場所で
 自宅で

・どんなシチュエーションで
 家族が集まってる時に

・どうやって食べて欲しいか
 殻ごと生牡蠣として食べる

とかです。

今、とっさに例題を考えたので
考え方だけを参考にしてください。

地域食材の課題は事業化


地域食材を生産する方々に
関わってきて課題に感じるのは
事業化です。

多くは事業化できてません。

例えば
飲食店に直接卸したい
考えているならば。

飲食店が使いやすいように
処理をしておく。小分けにしておく
商品の詳細を添付しておく
などです。

事業として地域食材の良さを広めたいなら
使う相手のことをもっと知っておくべきです。

そうでないと。

一回はお付き合いで取ってくれても
リピート注文は望めません。

私が事業化と話したのは
以下のような訳があります。

地域食材を事業化したいなら
1回限りの取引ではなく
継続して取引してもらって
はじめて事業として成り立ちます。

現実は、一度きりで終わってしまい
2回目がないため苦しい経営となってしまう。

これは事業化ができていない証拠といえます。

継続購入してもらうように
働きかける必要があります。

一番残念なのは
1回の取引に対して
ふっかけすぎる方、が多いな
感じることです。

あなた方の作る地域食材に
興味をもってくれたのに
もったいないと思いませんか?

生活が苦しいのは分かりますが
その考えでは事業として
長続きはしないでしょう。

事業化の最大のポイントは
継続購入、継続取引です。

あなたの環境で何ができるか
考えてみてください。

まとめ


良いとされる地域食材がありながらも
事業化できていないため、
苦しい思いをしている方にとって
有益な内容だったと思います。

じつは、地域食材や食の地方創生について
全然書き切れてません。

本気で取り組みたいならば
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相談してください。

自分たちで考えるよりも
クリティカルな答えが
見つかるかもしれません。