飲食店に限ったことではないですが
売上不振になることがあります。
それを見越して経営者が
蓄えをしていればいいですが
スタートアップ時などで売上不振になると
倒産の確率がグッと上がります。
このページでは
どうすれば回避できるのか?
ということをテーマにして話します。
その過程で
売上不振に陥ってしまう原因について
深堀りをします。
原因を知ることは大事です。
あらかじめ知っておくことで
避けることもできます。
では始めます。
売上不振になってしまう飲食店の根本的原因
飲食店の特徴として、この間まで
大繁盛していたのに急に暇になり
売上不振になってしまう・・
きっと、あなたも経験があるハズです。
安心してください。
あなただけはない問題です。
他の店も同じなんです。
なぜ、つい先月まで繁盛していたのに
急に客足が遠のいてしまうでしょうか?
これは飲食店だけではなく
店舗型ビジネスの根本的な問題です。
かたや、DtoCビジネスに代表される
ネット系通販ビジネスは、安定した
売上を確保できています。
なぜ似たようなビジネスをしているのに
こんなに差がでるのでしょうか。
ビジネスモデルが異なるためです。
飲食店はフロービジネスといわれてます。
フロービジネスの大きな特徴は
お客さんの数が増えれば増えるほど
売上が上がっていきます。
お客さんをドンドン獲得できれば
このビジネスモデルほど
強いものはないです。
昭和の飲食店はこの時代に売上を伸ばし、
中には上場するまで大きくした会社が
数多くあります。
しかし、令和になり勢いが凄かった
飲食店の多くは売上不振になります。
あわてて、他のビジネスを構築したり
店舗数を減らして人員を削減したり
対応に追われました。
これが、
フロービジネス一本で行う弊害です。
売上を積み上げていくフロービジネスは
翌月になると再びゼロから売上を
積み上げていく必要があります。
これが飲食店を苦しめている
第1の売上不振の原因です。
売上不振に陥ってしまうのは広告をしないから
売上不振になってあわてて
広告を開始する会社がありますが
すぐに効果が出ません。
残念ですが広告ですぐに効果があるのは
特殊な条件をクリアしている必要があります。
売上がヤバい!と感じて
慌てて広告を開始しても厳しいです。
広告のノウハウもないので売上不振が
さらに悪化していきます。
この話をして。
「え!小林先生」
「お金払って広告をしてるのに
簡単に売上にならないんですか?」
広告は専門の知識やノウハウが
必要です。
それに、広告業界は他の業界と違い
特殊な慣習があります。
それを知らずに自分の業界の慣習を
持ち込むと痛い目にあいます。
そして。
すべて広告代理店任せだと
高額な広告費だけを
むしり取られるだけです。
丸投げして良いのは
上場企業のような
大きな規模の会社です。
数千万〜数億円の広告費を
掛けられる会社だけです。
きっと、このページを読んでいるならば
そんな規模ではないと思うので
基本は自分で広告を行います。
もし、売上をあげたいなら早めに
広告に対して知識をつけてください。
分かりやすいように飲食店で
説明します。
飲食店の広告といえば
食べログ、ぐるなび、ホットペッパー
などに代表されるポータルサイトです。
ポータルサイトには
沢山のお客さんが集まってます。
集まっているから簡単に
集客ができると思うと
そんなことはありません。
あなたの店以外も同じ金額
もしくはもっと高額な広告費を
サイトに支払い売上に繋げています。
だから、あなたが広告費を払ったとしても
簡単には売上には繋がらないんです。
もし、掛けた広告費以上の
費用対効果を望むのであれば
自分たちでノウハウを
貯めていく必要があります。
これが第2の売上不振に陥る原因です。
売上不振を回避する値上げ対策
売上不審は回避できます。
その方法は値上げです。
値上げというと嫌がるオーナーが多いですが
売上不振になっても値上げしていれば
傷が浅くて済むのでやってください。
それでも、値上げに踏み切れないなら
すべての商品ではなく、売れ筋だけでも
値上げしてください。
売上の公式の話は私のコンテンツの
色んな所で話をしているので
すでに知っていると思います。
値上げは客単価の部分を変えることを
意味します。
売上不振の原因の一つに
低客単価があります。
低単価で提供を続けても
フロービジネスの特徴上。
全然、売上が積み上がっていきません。
売上が上がってきたとしても
低単価の為に、多くのお客さんの数が
必要になります。
よっぽど立地がよく、
ニーズを満たしているなら
いいかもしれません。
が、しかし。
そんな店は一握りに過ぎないです。
一度下がった売上を取り戻すのは
フロービジネスでは大変です。
仮に値上げを断行して
客単価を上げていれば
売上を取り戻すことは
簡単ではないですかね。
日本は全体的に食に関する価格が
安すぎます。
売上不振を回避するためにも
値上げをしてください。
これが第3になります。
売上不振を解決へと導く通販
今度は売上不振の解決の話をします。
これから飲食店を含む食ビジネスには
通販の導入は必須です。
通販で売れてくると
本業の売上+通販の売上
となり、上手くやれば売上が倍増します。
通販に関して知識がないなら
今からでも遅くないので
勉強してください。
今は様々なサービスがあるので
自分で良さそうなものをチョイスして
やってみてもいいでしょう。
通販のポータルサイトもあるので
そこで販売してもいいかもしれませんね。
その際。
通信販売に関する知識は
絶対に必要となります。
代表的なところでは
電子商取引法、特定商取引法
プライバシーポリシー、景品表示法
食品衛生法関連くらいは
知識が必要です。
扱う商品によっては
届け出が必要なものもあります。
違反すると厳しい罰則があったり
場合によっては罰金があるので
通販に参入するならば事前に
下調べはしてください。
始める時期は売上不振のときよりも
余裕のある時に始動しましょう。
知っての通り、通販も立派なビジネスです。
何とか立ち上げたとしても
売上確保までの道のりは
平坦ではありません。
ライバルはリアルな店より多くいます。
ネットを使って販売することは
誰でも参入しやすいので
ライバル対策も必要です。
難しい、面倒くさいと思わないで
今からやっていた方がよいです。
その苦労に見合う、それ以上の売上を
もたらしてくれるのが通販です。
ぜひ、取り組んでください。
まとめ
いかがでしたか?
売上不振は飲食店だけの問題ではなく
経営をしていれば必ず当たる壁です。
壁の原因を突き止め、
事前に準備をすることで
ある程度は回避できます。
あと、言い忘れたことがあります。
売上不振とは
どのような状態なのか
は、自分の会社で定義してください。
例えば多いのは
6ヶ月以上赤字が続いたら
売上不振とかです。
コンサルをしていて
「小林先生、売上不振なんです。」
「どうしたらいいでしょうか?」
と聞かれることがあるんですが
突っ込んで話を聞いてみると
2ヶ月連続赤字で売上不振と言ってたのに
驚きました。
店を構えていれば良いときも
悪いときもあります。
大きな声でいえませんが
毎日満席でも赤字の店もあります。
連続で黒字になればいいですが
ライバルが多い業界なので
そうもいきません。
だからこそ。
普段から経営のことを学び
売上不振に対して対策をして
利益が増えるようなビジネスモデルを
構築する必要があるんです。
もし、経営のことで相談があれば
私に相談してみてください。
自分では考えつかないような
アイデアが見つかるかもしれませんよ。