地方創生の食が地域を救う

いま、食が熱いです。

というのも、日本各地に点在する食で
地方創生している都道府県が多いです。

ご存知だと思いますが
食でブランド展開をして
圧倒的な強さを誇るのは北海道です。

それに追随するように各県は
地元の食で地方創生ができないか
探っています。

食ビジネスに長年携わってきた
私はこう思ってます。

上手な地方創生は
地域を食で盛り上げてます。

ただ、問題もあります。

一つはライバルが多いことです。

自分たちの地域だけでなく
隣の地域も同じようなものを
広めようとしている。

これじゃ。

食で地方創生をしている方からすれば
自分たちのウリが薄れてしまいます。

大手コンサルタントではない私が
地方創生の可能性、重要度を掲げるので

「俺たちも盛り上げたい!」
「やる気は十分ある!」
「俺たちにもできるのだろうか?」

という方は、ぜひ読んでみてください。

食ビジネスの専門家としての話は
意外な発見があるかもしれませんよ。

間違った地方創生の考え

地方創生をすれば地元が盛り上がる・・・

この考えは合っているようで間違いです。

なぜなら。

地方創生に対して漠然としてます。

何を目標に掲げて、最終ゴールは
どこなのかがハッキリしてません。

もし、食で地方創生を目指するなら
どこをゴールとして活動をするのかは、
はじめに決めてください。

そうでないと。

まとまりのない『頑固エリア』となり
誰も相手にしなくなります。

こんな話があります。

私は前職が料理人ということもあり
日本の良い食材を探し歩いてました。

探してみると、フランスやイタリアに
引けを取らない高レベルの食材の多さに
驚きました。

しかし。

フランスやイタリア、ドイツは
日本と比べて決定的に違うことがあります。

自分たちの作っているモノに対して
絶対的な誇りをもっていることです。

勘違いしないで欲しいのですが
誇り=お金
ではありません。

誇りとはなんでしょう。

この地でしか
生産できない食に対するリスペクト。

食を通してドラマを提供している誇り。

自分たちが携わっている食の可能性を
心から信じている。

そして。

新しい試みや情報提供のヤリ方に
柔軟に対応をしようと動きます。

こうしたことが心にあるから
食を世界に広げることができてます。

つまり。

食で行う地方創生とは
価値をどのように創造して
共感者をどれだけ増やすのか?

これに尽きると思ってます。

いま、私が掲げた事。

現在、地産地消のなかで
ナンバー1の都道府県。

北海道と少し似ていないでしょうか?

東京にはない魅力を
どれだけ誇りを持って情報発信できるか?

これを一番に考えてみてください。

くれぐれも。

お金を稼ぐ手段だけと
地方創生を思わないほうが良いです。

こんなことを話すと。

猛烈な反発に合いそうですが
あなたの本音の部分に触れます。

あなたがお金を稼ぐなら
東京、大阪、福岡などの
大都市に住んで仕事をする方を
選びませんか?

実際は大都市を選んだからと言って
すべての方がお金を稼げないですが‥

お金を先行した考え方ではなく
その地域でしか誇りをもてない
食について探してみてください。

意外な発見があるかもしれないです。

地方創生に欠かせないリーダーの存在

地方創生の成功にはリーダーが必要です。

皆をまとめ上げゴールへと並走するからです。

リーダーは地域特有の価値観を理解しながら
新しい“風”を上手に入れていく必要があります。

しかし、現実は難しいようです。

若い方が中心ならば
目をつぶるみたいですが‥

あまりにも目立ちすぎると
周りからの目が気になるし
奇想天外なことを行おうとすると
必ず反発に合うからです。

私は以前。

和牛の産地を訪れていたことがありました。

各町や地域に組合があり、
繋がりが強いと感じました。

会合に参加してほしい、と頼まれて
参加したこともあります。

農業と兼業で和牛を飼育している方
7人ほど集まり情報を交換しました。

私からすれば、とても魅力的な
和牛を飼育しているように見えました。

日本に
「もっとウチの和牛のことを知ってほしい」
と言っていたのが印象的です。

では広めましょう!という話になったんですが
問題がありました。

詳しい話は、不特定多数が読む
ブログなので控えますが
牛系に関していえば残念でした。

決定的に残念だったのは
誰を起点に話をしていけばいいのか?
がハッキリしないのです。

コンサルとして広めるヤリ方は知ってますし
提案もできます。

しかし、実情はリーダーがいない中で
新しい事に取り組む必要があるので
その話は流れてしまいます。

あれから、どうなったのでしよう。

もし、あのとき。

組合員をまとめるリーダーがいて
リーダーを補佐する方が数人いれば・・・

瞬く間に広められたのに・・と
今でも思ってます。

リーダーはできれば役所の職員ではなく
食の携わっている方が望ましいです。

ご参考までに。

地方創生においてゴール設定の重要度


日本政府が掲げている地方創生という言葉

言葉だけ独り歩きしていませんか?

各都道府県ごとに頑張っていますが
食に関して言えば、課題が多いです。

一部だけ盛り上がっていて
まとまりに欠けているように感じます。

これは飲食店を経営している方にも
共通していますが。

目標としているゴールが高すぎることが
原因です。

町、村、集落、組合レベルで
各々が協力があって達成できる
ゴール設定にするほうが良いです。

その際に

・食の何をウリにするのか?
・食に付随するリソースは何か?
・どこを一旦のゴールにするのか?

これだけは最低限決めてください。

食で地方創生をするのに
まとまりがないとウリが生まれません。

その際、ウリを選ぶ前提条件があります。

その食材(料理)は需要があるか?
を徹底的に調べてください。

日本はこれだけの飽食にも関わらず
食に対しては閉鎖的です。

どのくらいの数字を狙うかにもよりますが
一部のマニア向けにしてしまうと
ゴールに到達するのが難しくなります。

もう一つ大事なのは
誰に好まれる商品(食材)なのか?
を決めることです。

若い方を狙うのであれば
そのあとに行う販促方法も
商品の見せ方、提供の仕方が変わります。

ぜひ話し合って決めてください。

まとめ

食で行う地方創生の話を簡単にしました。

日本にとって今後は食料自給率が
焦点となります。

食で地域を活性化できれば
経済効果を見込めますし
移住者や、企業誘致も有利になります。

最大は雇用です。

食に従事するかたは多いので
雇用問題の解決へと繋がる可能性があります。

ぜひ、あなたのエリアを盛り上げてください。

応援してます。