郷土料理で町おこしに失敗する根本的な原因

日本各地には
まだまだ素晴らしい食が埋もれてます。

食材、調味料、郷土料理・・・など

国内の食料自給率の底上げには
郷土料理や地域活性化が必要です。

しかし。

これだけグルメ大国なのに
郷土料理が広まっていません。

世界を見ると、郷土料理や食材
それらに付随する文化に
触れようと多くの観光客が訪れます。

現実に食で町おこしに成功している
国もあります。

日本も京都とか北海道とかは
観光客相手の商売が成り立ちますが
それ以外のエリアでは苦戦してます。

このページではローカルエリアで
食ビジネスを営む方向けに
郷土料理で町おこしに失敗してしまう原因
について解説します。

郷土料理だけでは町おこしとしては不十分

地域活性化や地方創生の話になると
食や郷土料理の話になります。

話には出るものの町おこしには
何かが足りません。

足らないのはリーダーの存在です。

リーダー不在のため
食や郷土料理を広めたいと思っても
できないのです。

根本的にリーダーが育たない
居ない、成りたがらない、
ので当然といえます。

なぜ、
リーダーになる方がいないのでしょう。

ゴールを明確にできる人
いないからです。

例えば。

郷土料理で町おこしをするならば
ビジネスとして法人格を立ち上げます。

法人格なので営利目的となります。

町おこしの源泉は利益になるので
ゴールが明確になります。

皆で向かう目標が明確になれば
どんな商品を打ち出していけばいいか。

とか。

この商品を広めるために
どんなプロモーションを行うか。

などを立案することができます。

そして。

同じ仲間を巻き込んでいくことで
郷土料理を広める活動を
さらに加速することができます。

よくある勘違いに商品から入りますが
商品選定はあとでもよいです。

まずはリーダーを立てて
分業の組織化をしていくことです。

それだけの財産が地方には眠ってます。

今こそ、自分の地域のリソースを発見し
それを武器に頑張る時です。

郷土料理だけでは厳しい飲食店経営

ローカルエリアでは郷土料理だけを
ウリにしても飲食店経営は厳しいです。

理由は“立地がよい”とされる駅前には
すでに巨大チェーン店が入っているからです。

もし、郷土料理をウリにして飲食店経営を
考えているならば、べつの方法で行いましょう。

成功確率がグンとあがる手段があります。

が、しかし。

膨大な量になるのと
その地域で何をゴールにするのかなど
条件が異なります。

ここでは一番重要度が
高いことだけに絞って伝えます。

1)立地戦略
立地は飲食店の成功を左右します。

どの場所でどのくらいの広さで
商売をするかで、売上、利益が
変わるからです。

立地が決まれば
そのあとの販売戦略も決まっていきます。

立地選定は妥協しないほうが良いです。

無理して借りても
後で苦労することになります。

2)誰を対象にするのか?

よっぽどの巨大チェーン店でなければ
誰を対象にするのか?は決めてください。

例えば、
郷土料理を提供する店だとすると。

地元のお客さんよりも旅行者を相手に
商売することになりますよね。

“誰に”の部分が抜け落ちると
どんな商品を置いて良いのか
分からないので必ず決めてください。

3)価格

1)、2)が決まってから価格を考えます。

よくある失敗に価格から考えてしまい
あとで大変な思いをしている会社を
良く見ます。

ネットを使ってコンテンツを売るような
ビジネスはいいかもしれませんが
飲食店は場所を移動できないので
やり方が違います。

繰り返しますが、この順番で
物事を進めてください。

価格に関して簡単にいうと
地元の方を相手に商売するならば
あまり高額になると厳しいでしょう。

逆に新規ばかりならば
相場よりも上げても問題ありません。

4)販促

有料の販促を嫌がり
口コミだけに頼ろうとする
店は多いです。

口コミの効果は素晴らしいと思いますが
商売を考えた時にスピードが遅すぎるのが
欠点です。

「ゆっくり広げていくから良いよ」
と思うなら、それでもいいですが
この先、ライバルが出現した時。

間違いなくお客さんは取られます。

ライバルが販促しているなら
お客さんを取られるスピードも
早いです。

食はライバルが多いので対策が必要です。

ローカルエリアは商圏が狭いので
ライバルができると奪い合いになります。

少ないパイの取り合いです。

勝てるだけの資金力があるなら
逆転できるかもしれませんが
それが嫌なら、販促をしましょう。

販促は商売を行う上での
必要な経費です。

経費を掛けないで売上があがるほど
食の商売は甘くないです。

できるだけ、工夫して販促をしてください。

以上が最優先にやるべきことです。

取り組んでみてください。

地域活性化から始まる郷土料理に大事なこと

地域活性化を食で行うなら郷土料理がいいです。

地産地消という言葉があるように
その土地で生まれた食材を
その土地で消費することで
他にはない体験ができるからです。

もし、食で地域活性化を本気でやるなら
気をつけてほしいことがあります。

一貫性です。

私は出張で日本各地を訪れるのですが
残念なのが一貫性のなさです。

地域で推している郷土料理、食が
バラバラなのです。

これではその土地を訪れても
なにも記憶に残らないまま
終わってしまいます。

誤解しないでほしいのですが
県や市単位ではありません。

できればもっと小さい
町単位や商店街単位で
一貫性をもって地域活性化をしたほうが
取り組みやすいと言ってます。

極端な話。

食の地域活性化は郷土料理でなくてもよいです。

他の食でも良いと思います。

地元のお客さんを相手にするのでなければ
尖ったコンセプトが必要です。

一人、一軒単位などではできないので
協力者を見つけて、皆で取り組むことで
大きな力となります。

まとめ

郷土料理は食で地域活性化を狙う
方にとって起爆剤となります。

大事なのはターゲットです。

“誰に”の部分です。

誰に向けての商品かを明確にすることで
類似商品も開発できます。

食を上手に発展できれば
雇用も生まれるので地域活性化を
さらに後押しすることもできます。

今日の話を参考にやってみてください。