今はネット環境の普及もあり
誰でも通販の販売者になることができます。
以前と比べて、様々なツールができて
やり方次第で大きく稼ぐことができます。
そんな環境なので
食材を生産している方。
飲食店などの店舗を経営していて
販路を広げるために通販を導入している店。
または。
多くの商品をネット上におき
総合通販を行っている問屋など
食を取り巻く通販は多様にあります。
しかし、簡単に誰でも参入ができるゆえに
こんな問題もあります。
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始めはネットで売れるかなと思い
販売したものの、思うように売れない
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こんなオーナーさんは
実に8割います。
モールなどに聞いてみると分かりますが
世の中にでている商品の8〜9割は
あまり売れてません。
できれば、資金を投下している以上の
売上が欲しいでしょう。
もしくは、折角ネットで販売しているなら
大きな売上を手にしたい、と考えているから
このページを読んでいると思います。
もし、これから本格的に食の販売を考えているなら
『どうして売れないのか』を知る必要があります。
そして、同時に。
売れる商品も探さなくてはなりません。
このページでは
『食の通販で売れる売れないの差』
について解説をします。
途中、マーケティングの話がありますが
できるだけ、分かりやすくしますので
最後まで読んで売れる商品を
探してみてください。
食の通販は、どうして売れないのか知っておく
これは食の通販に限らず、商品を先に作り
販売をすると売れないことに愕然とします。
きっと、開発した本人は。
・コレは売れる
・美味しいから大丈夫
・世の中に出回ってないから欲しがる人がいる
・・・などを考えて新商品をリリースします。
ですが、現実は散々です。
食に関して言うと。
美味しいかどうかは
食べてみないと分かりません。
なので、まずは1回でも良いから
購入してもらわないと始まりませんよね。
少し厳しい言い方をすると
今はどこの店の通販の商品でも
そこそこ美味しいです。
日本の飲食大手チェーン店でも
まずい店を探す方が難しいといいます。
日本がグルメ大国と言われる所以です。
従って。
美味しさだけでお客産を惹きつけるのは
限界があります。
もう一つ。
大きな誤解に
『他が扱っていない商品を販売して大きく儲けよう』
と考える方がいます。
間違っているとは言いませんが
通販でわざわざ販売しても
厳しいでしょう。
理由は、
商品の価値が分かる方が少ないからです。
価値が分からない事やモノも対しては
基本、売れません。
さらに食は賞味期限があります。
だから。
自分だけが価値を感じる商品を作って販売しても
ユーザーからはその価値を感じないため
売れないのです。
以上が売れない商品の特徴です。
では対極にある
『売れる商品』とは、どのような商品なのでしょうか。
売れる商品とは
市場の一般消費者のニーズがある商品です。
ニーズの話は奥が深いので次章で解説します。
食の通販で成功する売れる商品とニーズ
食の通販で成功するかどうかは
ニーズを捉えられか、で決まります。
ニーズ(需要)がなければ
どんなに素晴らしい商品でも
買ってくれません。
飲食店や食の通販などに関わる方は
「良い商品」を作ることはできます。
しかし。
必ずしも良い商品(料理)が
ニーズがある商品とは限らないのです。
例えば
レジ前に置いてある
実家から多量に送られてきた
南部鉄器の風鈴があるとしましょう。
一般的に南部鉄器は
耐久性が素晴らしく素朴で
深みのある味わいが持ち味です。
高級デパートなどでは
南部鉄器のフライパン、急須などが
高額で販売されてます。
そんな素晴らしい素材をつかった風鈴を
500円で販売しました。
しかし。
来店してくれたお客さんは
誰も見向きもしません。
このまま置いていても邪魔なので
「ご自由にお持ちください」
という張り紙をつけてみることにしました。
高級品とされる南部鉄器。
その素材で作られた風鈴が
タダで貰えるから、きっと欲しがるだろう、、と
思っていました。
予想は大きく外れることになります。
数日経っても、その風鈴は1個も減りません。
タダなのに
なぜ誰も持っていかないのか
不思議に思います。
そして、あるお客さんに
「無料でお渡ししているので
良かったらどうですか?」
とオススメしました。
返ってきた言葉に落胆します。
「荷物になるから要りません。」
この話からも分かるように
ニーズのない商品を
「タダであげます!」
といわれても、誰も欲しがらないのです。
だから、ただ「良い商品」を作っても
売れる訳ではないのです。
食の通販で売上が欲しいならニーズから入ろう
作りたい商品(料理・素材)ではなく
ニーズから入ることをオススメします。
商品へのコダワリが強く、販売まで練り上げたものの
大して売れない商品ができてしまう事があります。
コダワリが強いあまり、ニーズが見えなくなるから
売れなくなってしまうのです。
ちなみに自分の商品への思い入れが強い方や
コダワリが強い方ほどニーズが見えないといいます。
なぜなら、商品へ感情移入しすぎてしまい
ニーズがどこにあるのか分からないのです。
念のため
よくある商品設計の失敗の事例を出しておきます。
1)市場に求められていない商品を作ってしまう。
これはコダワリが強い職人に多いです。
自分では素晴らしい!と思っても
売れるかどうかは市場が決めます。
コダワリよりもニーズを捉えることの方が重要です。
2)良いものを作ろうと原価が高い商品を作る
良いものを作ることは素晴らしいですが
商売が成り立たないと元も子もありません。
それでなくても食の通販は原価率が高いです。
必ず利益が残る商品にしましょう。
3)パッケージに拘ってしまう
デザインが良いから売れるわけではないです。
とくに通販では実店舗のように手にとって
見れるわけでないです。
それよりも中身の満足度の方が大事です。
デザインにコダワルのもいいですが
デザインは好き嫌いに分かれるので
採用は慎重になったほうが良いです。
4)ライバルと比較して強みがない
これは勉強をしている方に多いですが
ライバルのマネをしても売れません。
マネだけしても強みがないので
ライバルに勝てないので厳しいでしょう。
売れる商品には必ず強みが必要です。
食の通販のニーズを調べる方法
リアルの商売とネット通販の違いは
ニーズを簡単に調べることができることです。
参入市場が決まったら、
いま最も売れている商品を把握しましょう。
探し方は色々とありますが
簡単なのは楽天ランキング、
アマゾンランキングなどで調べることです。
ランキングがすべて正しいとは言いませんが
今の売れ筋の動向は分かります。
できれば、ここに挙げたサイト以外にも
ランキングがあるので、ご自身で調べて
分析してください。
もう一つ。
実際に悩んでいる(欲しい物)方の声を
聞いてみるのも有効な方法です。
その際にいかの項目をチェックして
総合的にニーズを判断してください。
1)いま。悩んでいること(欲しい物)に対して
どんな対策(探し方)をしているのか?
2)いまの対策(探し方)に
どんな不満があるのか?
3)どんなもの(サービス)を求めているのか?
4)気になっている商品と気になる理由
これらの事をリサーチして
ニーズの判断材料にしましょう。
そして、ニーズらしきモノを発見したら
始めて商品を投入していきます。
まとめ
性能も品質の良い商品さえ作れば
売れるという訳ではない、ということを
理解できたと思います。
売れる商品とは
お客さんのニーズがある商品です。
自分では良いと思っても
売れるかどうかは市場が決めるモノです。
ニーズ商品を作るために
『いま市場ではどんな商品が人気で
売れているのか?』
を、把握しておく必要があります。
最後になりますが
通販は原価ありきで考えた方が良いです。
仮に原価が高いと大手が参入してきたら
潰されます。
利益率がよければ次のニーズ商品を見つけ出して
リリースできたり、いまの商品を改良することなどに
使うことができます。
ニーズの話は難しいので
この記事を何度も読み返してください。