スパイスハンドの小林です。
飲食店は儲からない、とよく言われます。
あなたも感じているハズです。
儲からないんじゃない。
儲かり“づらい”だけなんです。
理由は、「やってはいけないこと」を知らないまま頑張ってしまうからです。
本人は気づかないうちに、自分で自分の店を苦しくしているんです。
誤解しないでほしいのですが、責めてるわけじゃなく、ほとんどの店が同じ道を歩んでいます。
悲しいことですが、飲食店は開業から3年で6割が廃業すると言われています。
3年…ちょうど体力が尽き、心の支えも折れ、
「このまま続けても先の光が見えない…」
そんな時期なんだと思います。
このページでは
儲からない飲食店に当てはまる“3つの兆候”
というテーマで書いていきます。
儲からない飲食店は開業から決まっていた
コレを言うと怒るかもしれませんが、実はお店が儲かるかどうかは 開業時点でほぼ決まっています。
なぜかというと、開業時にどこをゴールにするのか決めていないからです。
開業時に作成する事業計画書ありますよね?
あれの数字が甘いんです。
こんな偉そうなことを言ってますが、私もそうでした。
開業から2年目、月赤字100万円を超えて。
胸の奥がグッと重くなるあの感じ…
朝、店に行くのが怖かったんです。
・今月の支払いどうしよう…
・常連さん来てくれないかな…
・スタッフに申し訳ないな…
こんなことばかり考えてました。
でもね、ここで気がついたんです。
“利益をいくら残すのか”を最初に決めなかった自分のミスだって。
「もう遅いよ」と思っているなら…
大丈夫です。
今日から決めればいいんです。
残したい利益をハッキリ言葉にしてください。
そこから店は変わっていきます。
儲からない飲食店の最大の盲点

儲からない店は「原価をかければお客さんが来る」と信じています。
気持ちは分かります。私もそうでした。
でも、これは 半分正しくて半分間違い なんです。
原価をかけすぎると、あなたが一番しんどくなります。
お客さんに喜んでもらおうと努力するほど、赤字が続く“地獄ルート”です。
でも、原価をかけないとお客さん来ない…
そう思いますよね。
儲からない店は 単発で原価の高い料理を売ろうとします。
ではなく、利益率のよいものと組み合わせてください。
単発で原価45%の商品でも、利益率の高い料理と組み合わせるだけで 原価33%まで落ちます。
ほんの少しの工夫で、毎月の利益は大きく変わります。
「ウチは自信の一皿で勝負なんだ!」
その気持ち、痛いほど分かります。
でも、あなたは料理人であると同時に “商売人” です。
お客さんには得をしてもらいながら、裏でちゃんと利益をとっていく。
これが飲食の基本です。
もし「俺の店だ…」と思ったなら、気をつけてください。
単価が低すぎて儲からない飲食店

もう一つは 単価が低すぎて儲からない店 です。
客単価は飲食店にとってメチャクチャ大事です。
客単価が200円アップ、毎日20名来店なら1日で4,000円。
25日営業で 月10万円 の売上アップ。
デカくないですか?
「小林さんは分かってない!そんな簡単じゃないよ」
そう思う人もいるでしょう。
でもね。
厳しいことを言わせてもらうと、
200円上げられない業態なら、そもそも今の業態があなたを苦しめています。
業態を変えて客単価を上げた店は全国にたくさんあります。
安い客層に合わせるのではなく、“払えるお客さん” に合わせる。
これが商売なんです。
飲食店は儲からないのではなく、儲かりづらいだけ です。
だからこそ、普段から経営の勉強を少しずつ積み上げたほうがいいです。
最初は分からないことだらけで当たり前です。
経営年数=勉強年数。
積み重ねれば、誰でも“儲かる土台”は必ず作れます。
そして、その積み重ねは難しいことではありません。
こうしてあなたがこのブログを読んでくれている時間そのものが、すでに“経営力を強くしている”んです。
あなたの店は、今日よりも必ず良くなります。
一緒に少しずつ前に進めば、結果は後からついてきます。
あなたを応援しています。
