飲食店の多店舗展開するメリットと注意点

飲食店経営の最大の魅力は
多店舗展開です。

店舗の数が増えれば増えるほど
経費も掛かりますが売上も増大していきます。

昭和の時代は競争が少なく
多店舗展開を行うメリットが多い
環境でした。

平成・・令和と年月を重ねるほど
今まで順調に伸び続けてきた
外食需要はしぼむ一方となりました。

昭和の時ほどではないですが
まだまだ飲食業は他店舗展開が
できる環境です。

ただ、一点。

あのときのヤリ方で
他店舗展開すると
倒産リスクが増えてしまうことは
心に留めていおいてください。

このページでは
飲食店の多店舗展開するメリットと注意点
について解説します。

飲食店は多店舗展開するほど倒産リスク軽減

飲食店の多店舗展開を考えているなら
メリット、デメリットは知っておくべきです。

やる気のあるあなたにとって
説明不要かもしれないですが
あえて説明をします。

飲食店はどうして多店舗展開を
望むのでしょうか。

一番大きいのは
倒産するリスクを軽減できることにあります。

立地が良いとされる駅前にある
飲食店も、売上のアップダウンに
悩まされてます。

順調に売上が推移してればいいですが
売上が下がってくると、赤字分をどこかで
補充しなければなりません。

仮に3店舗あるとすれば
3店舗全て赤字とは考えづらいです。

1店舗が赤字でも残り2店舗で
赤字を補えます。

さらに、繁忙期に入れば
3店舗分の売上がドカッと入ってきます。

店舗を増やしていけば
売上幅が大きくなり
利益も多くなることがメリットです。

デメリットは売上が上がらない場合
経費が掛かりすぎて倒産してしまうことです。

最近では売上不振だけでなく
人材不足のため倒産や閉店をしてます。

とはいっても、ビジネスを行う上で
どれだけ安定した収益を得られるかは
重要です。

店舗展開を考えているなら
倒産リスクを減らせるようにしてから
広げたほうがいいです。

多店舗展開を始める前にコレはやっておかないと潰れる

店舗展開を始めるならイケイケドンドンでは
進めない方がいいです。

事前に店舗を増やす準備をしておかないと
良い物件をみつけても潰れます。

なにを始める前にしなければ
ならないのでしょうか。

店を増やすにもいくつか条件を
クリアしておく必要があります。

一番大事な条件は1店舗目で
利益がでているかどうかです。

何となく理由は分かっていると思いますが
もう少し深く説明します。

私の言う利益とは営業利益ではなく
経常利益のことを言ってます。

経常利益とは借金や経費すべてを
払い終えて残った利益です。

経常利益をできる限り多くしてないと
店を増やした時に資金がショートします。

そして潰れます。

だから、他店舗展開をするならば
経常利益が多く残るような業態を
しなければなりません。

例えば

こだわりの強い居酒屋を店舗展開しても
難しいでしょう。

こだわりが強いということは
お客さんも選ぶことになります。

もしそれを実現したければ
立地条件、商圏などは好条件になるまで
待つ必要があります。

ラーメン屋は店舗の数を増やしやすいのは
他の業態ほど立地条件、商圏を選ばないので
やりやすいからです。

さらに。

最大の利点は同一商品を扱うので
スケールメリットを使えることにあります。

対して。

こだわりが強いほど原材料費も掛かります。

人に関しても誰でもいいのではなく
専門のプロの方が必要です。

高い経費を払い続けられる立地は限られるので
自ずと立地争奪になります。

立地争奪が起こると初期費用もあがるので
さらに苦しくなります。

不動産屋、大家にとってはいいことですが
借りる側にとってのメリットは少ないです。

多店舗展開を行う前にできることなので
今のビジネスモデルの見直し
必ずしてください。

もし、経常利益が思うように出てないなら
見合わせたほうがよいかもしれません。

それを判断するのも経営です。

多店舗展開にフランチャイズを導入するという選択

多店舗展開を自分のビジネスモデルで
必ず行う必要はなく、フランチャイズも
選択にいれるとよいです。

わざわざ、あなたが大変な思いをして
独自のビジネスモデルを構築するより
すでに出来上がっているビジネスモデルを
導入したほうが早く利益を多く残せます。

ただ。

気をつけなくてはならないのは
フランチャイズに掛かる費用。

それと、
そのフランチャイズが
完成されたビジネスモデルなのか。

この2点は最低限クリアする必要があります。

イニシャルコストを低く抑えられても
肝心のフランチャイズモデルが悪いと
苦しい思いをします。

その辺りも加味してフランチャイズ本部と
契約する前に交渉をしたほうがいいでしょうね。

やってもやっても儲からないのでは
本末転倒です。

やるからには儲けを生み出し
その儲けを再投資に回せなければ
いけないですよね。

経営の話でもしましたが
ビジネスは投資回収の連続です。

投資しなければ回収はありません。

その意味ではフランチャイズ契約をしたら
必ず儲からなければならないと
肝に銘じてください。

もし、少しでも不安があるなら
契約をしないほうがいいです。

中には悪質な会社もあるので
その辺りをよく調べてからのほうが
いいですね。

飲食店を店舗展開するなら
フランチャイズは有効だと
ここでは覚えておいてください。

多店舗展開に必要なマネージャー

店の数が増えるほど管理する人材が必要です。

大手チェーン店はマネージャー不足に
苦しんでいますが、これから店舗の数を
増やす方にとって必要なので解説しておきます。

どのくらい店舗数を増やすか知りませんが
調理する人よりもマネージャーの方が
重要度は高いです。

決められた料理なら訓練を行えば
ある程度こなせるようになります。

しかし。

店一軒の管理はそう簡単にはいきません。

任せる店の広さにもよりますが
できるだけマネージャーの仕事を
増やさないような管理体制を
作り上げましょう。

方法として注目されているのはDXです。

イニシャルコストはそれなりにしますが
管理業務軽減の効果は大きく
中小規模で飲食店の経営をするなら
導入すべきです。

このコストを嫌がる経営者の方がいますが
もし採用したマネージャーが辞めてしまったら
また新しく教育しなければなりません。

それに、あなたに代わって
難しい管理業務を行う方が
簡単には見つからないでしょう。

人材獲得コストに毎月数十万も使うなら
必要となるであろうDXに投資したほうが
良いと思いませんか?

スタッフが辞めてしまい店が回らないと
困るのはあなたです。

投資をケチらず必要経費と思いましょう。

まとめ

このページでは店舗展開について
解説しました。

小規模で店舗展開をする上で
事前の準備がどれだけ大事なのか
分かったと思います。

いまは銀行も経営が苦しいので
少しでも業績がよいと
お金を融資してくれます。

借りやすい時代だからこそ。

キチンと返す返済計画も兼ねての
店舗展開計画が必要です。

簡単にお金は借りないでできるだけ
自己資金でできようにしたほうが良いです。

借金をして始め借金を返済するために
また借金をするような事は避けてください。

それでは頑張ってください。