お金が残らない2店舗、3店舗の根本的な原因

スパイスハンド小林です、

他の店舗系商売と比べても
飲食店は店舗展開がしやすいです。

ただ。

店舗の数を増やしやすい、ということは
その分、失敗も多いんです。

私が見てきて、強く感じるのは、
2店舗、3店舗と頑張って出店したあとに
必ず資金の問題が出る店が多いということ。

とくに多いのが、
今よく見かける展開の形。

3店舗すべてコンセプトがバラバラの店です。

都市部では
よく見かけるやり方です。

チェーン店と違い店の個性があるので
うまくハマればお客さんは来ます。

が、しかし。

失敗も本当に多い。

私がみて思うのは

「よくここまでチャレンジしたな」
と感心する店も多いです。

ですが、チェーン店と違い。

失敗したときの痛手が
とにかくデカいです。

なぜなら。

撤退しても、その店の資産を
他の店に吸収できないからです。

これがお金が残らない根本原因です。

1店舗目で作ったものを
2店舗目で使えない。

2店舗目で作ったものを
3店舗目で活かせない。

なぜかというと。

・メニューが違うから仕込みが増える
・仕入れが違うから原価管理が複雑
・人材が違うから教育できない
・オペが違うから応援に入れない
・設備が違うから修理がバラバラになる

…など

店を増やしたはずなのに、
毎回「初出店」を
やっている状態です。

その結果。

店が増えるほど
固定費と管理コストだけが
増えていきます。

2店舗・3店舗と増やしても楽にならない経営

2店舗、3店舗と店を増やしたので
売上は増えています。

でも、なぜかお金が残らない…。

1店舗だけの、経営の不安定を解消したいハズなのに
全然楽になりません。

「こんなハズじゃなかった」
そう思ったときには、

すでに修正が厳しい状況です。

なぜなら

店を増やす時点で。

店や会社の“使い回せる資産”
一つも増えていない展開を
しているからです。

厳しい言い方をすると。

1店舗ごとに
ゼロから作り直している。

これ。

やってる本人は
気がついてないんです。

店は忙しいし、
売上も一応はでてますから。

だから
問題が見えない。

それでも、資金が苦しくなる…。

2店舗、3店舗と増えたあとに
必ずこの問題が浮上します。

大事なのは「店を増やすかどうか」ではない

店を増やすなら
どこで“レバレッジを効かせるのか”
の方が大事なんです。

・何を共通化するのか
・何を使い回すのか
・何が積み上がるのか

これを決めないまま
出店すると、店は増えても
会社は太りません。

しかも。

2店舗目の赤字を
3店舗目の借り入れで補填。

3店舗目の赤字は
4店舗目で補填。

こうやって、
借金と売上で
帳尻を合わせにいく。

もちろん。

合計の売上が落ちていることも、
資金繰りが苦しくなる原因の一つです。

このような出店をしても

それぞれの店の売上が
思うように伸びていないなら、

レバレッジを効かせる形にできれば
本来は耐えられるケースも多いです。

でも、店ごとにコンセプトが全く違う。

だから、経費を削りレバレッジを
効かせることができない。

これがお金が残らない
落とし穴です。

店舗を増やして一番苦しいのは
5店舗くらいまでです。

7店舗。9店舗になると
今日の話がそもそも通用しないことを
経験でわかります。

なので、
このような失敗をしないような
商売を組み立てます。

店舗を増やすときは店の
どの資産をつかい。

レバレッジを効かせるのか
を先に考えておきましょう。

あなたの頑張りを応援しています。